学会に期待すること
2018年12月11日 00時00分私の本学会入会の動機は研究を発表する場を欲してのところが強かったが、入会後は転職や仕事内容の変化などにより十分な研究時間の確保も出来ておらず、アクティブな活動はできていません。
そんな私に「会員の声」執筆の依頼がありました。「会員の声」として書けることは何なのか考えた末、本稿では学会への期待の部分を中心に以下の2点を書くことにした。期待というよりは希望の部分が強いかもしれません。
①調査研究機能充実のために会員調査など学会の現状把握
本学会は、研究協議会での各会員からの発表題目からも明らかなように、通信教育という一本の柱はあるものの、多種多様な分野の研究を行う会員の所属組織となっています。また、近年学会外での通信教育研究が活発であるとの報告もありました。
そうした状況の中、本学会は、学会外で公表される通信教育研究とどのような差異があるのか、どういったところに学会の強みがあるのか。学会自らが学会員にアンケートなどを通して学会の現状把握を行い社会に還元していくことは学術団体の使命ではないかと考えています。
②通信教育研究を公表する場の拡大
本学会は、年一回の研究協議会と研究論集の発行が主な研究活動となっているかと思う。会員数も増加傾向にあるとはいえ、これ以上の学会主導の活動増は理事会の負担や費用面で難しいのかもしれませんが、極力そうした面に配慮した上で、多くの会員に研究活動を公表する場を設ける方策の検討に期待しています。
例えば、若い会員の増加を考慮して研究協議会開催時にポスター発表のようなことが出来ないか、他の学会と共催の研究会は出来ないか等、検討しても良いのではないかと考えています。
ここまで書いて、そんなに言うなら、お前がやれという声が聞こえそうだが、あくまで、期待というか希望として書かせていただいた点、ご容赦願います。
(岩手大学 小暮克哉)