通信制大学で行われる対面・非対面の教育
2025年1月7日 11時30分 会員の皆様、はじめまして。大学院生の梅川紗綾と申します。私は私立大学で専任職員として三重県で勤務をしながら、社会人学生として学んでいます。通信制の桜美林大学大学院(修士課程)を修了し、その後、通学制の京都大学大学院(博士後期課程)に編入学し、現在もオンラインで研究指導や授業を受けています。
私はコロナ禍に大学職員としてメディア授業の実施支援を行ったことから、フルオンラインで行われるメディア授業に興味を持ちました。 2020 年から 2024 年まで大学職員として LMS の管理や教員支援等、 ICT 活用教育に関する業務を 行ってきたことから、当初はメディア授業の実施方法そのものに興味を持っていましたが、現在は大学教育全体の中で対面で行うこと、非対面で行うことをどのように使い分け、組み合わせていくべきかといったことに興味を持っています。通信制大学では新型コロナウィルス感染症が 5 類移行となった後もメディア授業の出席者数は増加を続け、メディア授業は通信制大学の中でも重要な授業方法の 1 つであると考えます。大学通信教育設置基準上のメディア授業の位置づけから通学不要で卒業が可能であり、教育の機会均等の一助となっている一方で、若年層の通信 制大学生にとって対面して行う活動が果たす役割は大きいとも考えております。対面・非対面で行う教育活動を使い分けている通信制大学は、大学教育の未来のあり方を示すのではと考え、研究に取り組んでいます。
本学会の論文誌を拝読し勉強させていただいたことや、桜美林大学のご縁から、通信教育に関する情報収集や皆様と交流させていただきながらぜひ勉強させていただきたいと考え、入会させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
(京都大学大学院教育学研究科 高等教育学コース 博士後期課程 梅川 紗綾)